社内報(まごころこみゅにけーしょん)より

社長より

●08年3月1日号

社長引退宣言。長―い間のご協力に、感謝・感謝。

ありがとうございます。
成人前に 佃煮卸売業として八百屋さんまわりから始めた食との関わり。その後スーパーマーケットというセルフ業態が出現、そこに縁を得て小売業に転換。大垣共立銀行別院前(現藤江)支店で人生初の500万円借り入れを機に、佃煮小売に挑戦。更にニーズを感じてサラダや天婦羅・コロッケフライ・鶏肉ローストと順次アイテムを拡張してきました。
対面販売から日本発・惣菜のセルフシステム販売に取り組み 驚異的な売り上げ数字を達成するようになり、1972年には株式会社に改組し、ユニー様とも縁が結ばれました(1974年)

その後、にぎり寿司(寿司貴族)を始めさらにこの十年は弁当需要の拡大と惣菜・米飯は市場成長に対応する形で60億ほどの企業・デリカスイトに至っています。

近年は「美濃 身土不二」「」健康・健脳」を基本に「芭蕉水御膳」「美濃っ子ごんぼ」「Osozai+Cafe 美濃味匠」「速弁」「なだ万」などの地域ブランドづくりに取り組んできました。

十数年前には米不足原因の「ブレンド米」風潮に逆らいました。昨年はミートホープ、白い恋人、船場吉兆、赤福などの偽装問題が噴出、さらに本年2月、中国産の毒餃子事件が日中両国の大問題になっているなどの情勢です。当社はそれを予想していた訳ではないのですが、「無添加・無着色・無科学調味料」や「国産・天日干し米使用」・「大垣の地下水重用」など他社とは異なった戦略を進めてまいりました。
デリカスイトの取った基本軌跡は、胸を張って正しかったと誇れるものでしょう。あらためて、皆さんの思いが結集できたことに感謝申し上げます。

企業というのは、正しければ、それで生き残れるという単純なものではありません。本来のお客様の求めておられるニーズへの対応・追及は当然ですが、その上に他にはない差別化・特色化を進め、地域お客様にとり無くてならぬお店・会社を創り上げねばなりません。その意味で「社是」「五誓」の重要性がご理解いただけるものと思います。

幸いゼロからスタートして、(その時代から見れば夢のような今の状況=)ここまで、育てて戴きました。ありがたいことです。会社で日々努力いただいている社員・DS・CS様そしてお取引様のご協力のお陰と心より感謝申し上げます。
しかし、時代は急激に変化する。(私の40数年間も同じように大変化連続でしたが・・・)それをチャンスと受け止めるために、若い感性に期待したい=過去の成功体験からの脱却=あらたな挑戦の時期と考える次第です。

創業47年間、社長としての最後のご挨拶です。今後は次期社長 堀富則のもとに大きく跳躍して戴きたいと存じます。
今後はFOUNDERとして“お客様にとっての会社実現こそ、メンバー満足実現の道”や
「ありがとうございます・挨拶」「五誓」「美濃 身土不二」を訴えて行きたいと存じます。
本当に長い間 ありがとうございました。
(スイテックのお陰で中部経済産業省のIT経営大賞の受賞、餞に感じます)