社内報(まごころこみゅにけーしょん)より

Founderより

●12年11月1日号

地域のお客さまに応え、会社の同志をいかに守るのか。明るい挨拶の徹底。

ありがとうございます。
深セン(土へんに川)のイオンの総経理 小松様や成都では伊藤洋貨堂(貨は、化の下に十という漢字を使用)の中国総代表 三枝様と総経理今井様の皆さんから、心の籠ったご案内を頂き、また熱っぽく語りかけていただきました。
成長すさまじい中国の消費市場ですが、今回の反日デモと襲撃のように 大きなリスクがあるなかで 懸命に 小売業とは何かを求めて奮闘されている姿に、小売業の原点を教えていただきました。
反日デモの日から、お客様は7割減少。現地で働く従業員も地域や家族からなぜ日本企業で働くのだ?と非難される状況。
でも、3割のお客様がこの非常時にも来店戴いた、そのお客様に満足して頂けるよう全力をあげよう。地元のお客様によい商品を提供し続け喜んでいただくのだ!と従業員に呼びかけ、少しづつ客足も戻ってきた。

生食の習慣がない中国で、刺身を並べる、売れない、試食してもらう。でもなかなか売れない。にぎり寿司も同じ、でも本物のおいしさは分かってもらえる。その繰り返しで日本より素晴らしいと言える売り場に育っている。細巻きすしでもシャリはおいしく、切り口もピッタリ揃って、高さもデコボコなし。現地のおばちゃんメンバーが完璧な仕事をしている。

毎朝、店前の街中広場で、数百人の(ほとんどが女性)従業員が整然と並び 朝礼をする。5大挨拶で姿勢を確認したり、今日の重点商品の説明を聞く。真剣な面持ちで、全員がメモをとる。これを十何年繰り返した結果、それを真似て、商店街のあちらこちらのお店前で小規模ながら朝礼の光景を目にする。

店員はもちろん、警備のおじさんから清掃のおばさんまでが“ハイボリーン”(と聞こえる)「いらっしゃいませ」の掛け声が響き渡る。配給制度の社会主義国のせいで、商品は配るもの!まして“いらっしゃいませ“など言えるものではない!そんな風土を変革した。バックヤードでも事務職社員同士が”ハイボリーン“と挨拶。
教育では、無理なんだ、訓練なんですよと今井さん。

地域のお客様に喜ばれ、従業員もハイ喜んでいつもにこにこ、「ありがとうございます」挨拶がこだまする!そんな姿を中国で目にできました。

皆さん、価値観が全く異なる中国でも 凄いことが実現しています。同じエネルギー出せれば きっと私たちの願いは実現できる。
互いに キラリ輝く人生に向かって進みましょう。

ありがとうございます。挨拶を 響きわたらせましょう。