社内報(まごころこみゅにけーしょん)より

Founderより

●10年3月1日号

250円弁当激戦の中で 「250円おむすび」を販売!

ありがとうございます。
当社の仕入先でもある大垣市の椛蛹(1950年創立)さんは、外食産業への卸売業を主としていましたが、1992年に業務用食材の小売店「アミカ」を開発され 現在30店舗を展開されています。3月9日ジャスダックへ上場されることになりました。(現在350億円売上)
また、同じく大垣で私が親しくして戴いている100円ショップの「株式会社セリア」(1988年10月設立)さんは、2003年9月にジャスダック証券取引所に上場されています。(09年680億円売上)
両社とも昨今のデフレ経済下でも、「良品」と「お値打ち感」で著しい成長を続けられています。

「小売の輪」と言う理論仮説があります。(Malcolm P.McNairは、アメリカでの百貨店、バラエティ・ストアやスーパーマーケットなどのチェーンストア、戦後のディスカウント・ストアなどの主な小売形態の革新がこの小売の輪の理論仮説にあてはまるとしています)
不況の時代に、新しい小売業態があらわれています。今までの不満を解決する中で、低コストな業態を開発してきました。
過去の百貨店の時代からセルフサービスを武器にして、ダイエー、ジャスコやユニーさんなどのスーパーマーケットが出現して消費者を味方につけました。また身近な場所で、必需品を長時間営業というスタイルで、7-11やサークルKと言ったコンビニ業界が伸長してきました。
買い回り品を超お値打ちにということで、ビッグカメラやヤマダ電気などの大型専門店が市場を席巻しています。ユニクロも王将餃子も、先述の100円ショップのダイソーやセリアさんも、アミカさんも、今までにない良質、便利さ、お値打ちを掲げて、商品開発と低コスト運営の仕組みに仕上げました。
昨日までと同じことを続けていて成長はあり得ません。「変わらい会社は、潰れる!」のは自明のことです。

漢字の「食」は「人」を「良」くすると書きます。人の身体と心を健やかにするのが、私たち「食」に携わるものの原点です。
「惣菜」の「惣」という字は食品という「物」の下に「心」と書きます。心をこめて、人の身体と心の健やかさに役立つことが「惣菜業」の使命です。
当社は「五誓」で@安心AおいしさB値打ちC楽しさD新鮮を掲げています。この誓いの料理を提供することこそ基本です。
250円弁当が溢れている情勢でも、この大原則は必須です。

2月10日のセントレアに「真打きしめん美濃味匠」がリフレッシュオープンしました。店内で粉から真打ち、伸ばし・カツト・熟成するという本格きしめんのお店です。かきあげ天ぷらには知多豊浜港水揚げされた赤車えび、天ぷらきしめんには三重のサル海老の海老天ぷら、きしめんの粉にも 思いを込め、下呂の今井隆さんのおいしいごはん連続3年日本一の「龍の瞳」の米粉と岐阜県産小麦のミックス粉を使います。
龍の瞳は、コシヒカリの1.5倍の大粒。 粘り・香り・弾力・甘みに優れており、時間が経っても本当においしいご飯です。
手づくり「おむすび」も、三重の海洋深層水のお塩、愛知の海苔、和歌山の梅干とこだわりました。JR名古屋駅でも、龍の瞳「おむすび」を始めました。1個200円や250円の価格ですがとっても好評です。
お米の価格が1kg1300円からすると、お値打ちと理解頂けるのでしょう。
良い食材に心を込めてを更に進化させて行きたいものです。

しかし、このデフレ下では、「お値打ち」も求められる大きな要素です。
低コストな仕組みに挑戦して(特にデリカや寿司売場では)隣売場の総菜企業、鮮魚・寿司企業の価格にも、打ち勝たねば 存在意義を持ち得ないでしょう。
今一度、「お値打ち」を伴った「売上」=「消費者の支持」=「売上額伸長」に全力で取り組みましょう。私は出来る、何でも出来る、だんだん良くなる、ぐんぐん良くなる!実行を。