社内報(まごころこみゅにけーしょん)より

Founderより

●08年11月1日号

●2008年9月15日、158年の歴史を持つアメリカで第4位の証券会社がサブプライムローン問題などの影響で経営破たん。
●10月15日、八王子で冷凍インゲンから農薬ジクロルボス検出!

ありがとうございます。
世界恐慌の怖れ?・・少なくとも当分の間、景気は厳しそうですね。

小泉構造改革に熱狂する中で、違和感を抱き「世界を捨てて 地域に生きる」 「美濃身土不二・地域の安全食材」「健康・健脳」と主張してきました。
やっと、世の中もそこに気づいたようです。先行していても追い越されては社会に役立ちませんね。より進化させていきましょう。

先日、岐阜経済大学において、文化経済学で名高い 京大名誉教授の池上 惇先生が「経済学の本質」の講演をされました。
経済学は、一人の人間の人生を例に取ると、一定期間の収入をある期間、その人が生きるために、如何に‘有効に’使うか、を研究する学問である。
‘有効に’と言う意味は、その人の収入を使って、自分自身に投資し、‘効果的に自分を高める’と言う意味である。
このことは、収入を活用して食事をし、衣服を着て、住居に住む、あるいは、教育を受けるなどというとき、これらの行為を単なる消費と看做さずに、‘自分を高める投資’と看做すことを意味する。
‘投資’ということになると、食事をするにも、栄養があって自分の身につくものをつくり、選ぶ必要がある。また、食事の場を家族や友人とのコミュニケーションの場として椅子や机を配置し、花を飾り、共通の快適な雰囲気の下で、互いに学びあうことがなければ、‘自分を高める’ことはできない。
衣服についても、自分の個性を的確に表現できるものを自分でつくり、あるいは選び取り、自分のセンスを磨き、その服装に接する人々を感動させることが必要である。
住居を作るにも、高い機能性と芸術性を重んじ、職人を大事にし、居住空間は家族や友人が自由に伸び伸びと対話し、雰囲気を楽しめる空間として、‘かけがえのないもの’としなければなるまい。
従来の経済学は「ものをつくって交換する」ことを重視してきた。
それに対して、私は、生産、交換や購入は「人を高める手段に過ぎない」と考えている
(ブログより転載)

そんな話を分かりやすく楽しくお話されました。
自分を高めるために投資をする、素敵な考えかたですね。私はさらに思います。
「収入得るための仕事さえも 自分を高めることを意識して進めるべきだ」と。
意識せずに仕事や消費(投資)することと比べれば、日々の積み重ねの結果 最終的には 相当大きくな差となるはずですね。

そんな意味で、感性ある売り場や 知性光る会話 心地よい笑顔 仕事後の読書など私たちの仕事は 自らを高めることのできる場が多いように思います。
仕事とは、社会に役立ち人々に喜ばれる行動を通じていかなる時代の推移、いかなる情勢の変化にも対応できる能力を自分自身の真の力として、習得する為のゲームである。

定年後には現役の垢(職知識)を活かし学びを進め“ノーベル賞級”研究を!とも提言されています。ちょっぴり一歩。やっと出版の運びに至りました。
郷土力を活かす市街地再生のまちづくり「郷土力と活かす市街地再生のまちづくり」
地域内再投資による芭蕉元禄ミュージアム回廊構想 

堀冨士夫著 
文理閣 2008