社内報(まごころこみゅにけーしょん)より

Founderより

●08年10月1日号

人間力で、仕事を楽しもう。「10% 商品」創りを考えよう。

ありがとうございます。
「仕事とは社会に役立ち、人々に喜ばれることを通じていかなる時代の推移、いかなる情勢の変化にも対応できる能力を自分自身の真の力として習得するためのゲームである」と定義しています。
40数年前、私は1人から業を起こしました。金も従業員も商品もない中で、あったのは ただ、「志」だけでした。その志とは、「場」を与えられたその期待に応えること、その形として、与えられた狭い範囲でいいから1番の結果に向かうことでした。店で一番、類似の売り場に勝つこと、それには何もない自分にとっては、狭い範囲でトップを得、且つ包み込まれないように変化し続けることだと思いました。即ち、自分の思いを実現する=企画する、行動する、実現することに喜びを見出して起業したものです。
惣菜の仕事は、1日何回転もPDCAを繰り返す面白い業務内容です。家具だと数年に一回、ファッションでも季節ごとの、年数回の「企画・実行・点検・対応」です。失敗から学び、次に繋げる努力は報いやすいはずです。
特に、企画・点検では5W2Hを落とし込んでください。
Who(誰が)What(何を)When(いつ)Where(どこで)Why(なぜ・どんな目的で)How(どうやって)そしてHow Much(いくらで)を具体的に企画すると随分気が楽になりますよ。

私は『「今とここ」にありがとうございます』を唱えています。
場所と時間が課題です。与えられた場の中で、今という瞬間を一点突破・一極集中で攻めることですね。
100坪のフロアを掃除する時も、まず自分の立っている30cuの一枚を徹底的に磨き上げることが必須です。それを完璧に終えたら隣の1枚というように、広い地域というより、まず自分の拠って立つ場所(お店・○○売り場のこの部分)から周辺一番を目指すことですね。

いまというのは時刻です。この時間は何が求められるのかを感じ実践することです。惣菜の店なら昼・夕のピーク時間は「全員が販売する」ことで、調理はその直前までに終了し、バックヤードの人も、みんなが売れる喜びを体感することです。これは私が調理した揚げ物、喜んで買っていただいた!あるいは、お客さんに不評だ、改善しなければ等とお客様の思いを感ずることです。
言われただけ、命令されたことだけをダラダラやる、では、面白くもありません。自ら目標をたて、今日の昼は「この弁当を○○個売るぞー」と、全メンバーが思いを持って実現していく。ダメならなぜかを考え改善して再挑戦する、そんな風土にしてゆきましょう。
高成績のお店は、支持されている、料理、量目、価格、陳列、パッケージ、照明、接客、実演、試食など魅力点が多いということでしょう。

ぜひ、人間力=考える力を使う仕事に高めて行きましょう。闇雲に料理を並べることより、考える力で、10%売れるシェアの料理を5アイテム以上作り上げることを意識して下さい。

@今の売れ筋を磨くこと
A隣周辺で売れている商品を参考に導入すること
B季節食材を重点に煮る・焼く・揚げる・蒸す・和える5つの料理法2-3を創りだすこと
Cそして特殊ニーズは予約や店頭のオーダー対応でカバーすること
 特にハレの日料理や葬儀・法要の「悲喜こもごも膳」は、予約で伸ばしましょう。

人間としてロボットでは出来ない力、笑顔の接客や考える力を使うことで、仕事を楽しいものにしていきましょう。そんな時、成績もぐんぐん伸びているはず。期待しています。