-----愛でし娘 真理へ-----
●お母さんの分身
堀 幸子
何もかもお母さんソックリ
兄妹の中で一番大きな赤ちゃんで生まれ
全然病気知らずで
親に心配を掛けることがなく
お母さんと同じ

お母さんが小さいころ
教会でお琴の教室を見つけすぐ入門し
真理ちゃんは
別院でクラシック・バレエの教室を見つけすぐ入り
家族が松茸狩りとか旅行に行っても
バレエが大切と言って
一人お留守番


小学校六年のとき
カナダ・アメリカに行ったときには
自分の身体ぐらい大きなミッキーを買ってきましたね
どうやって持って帰って来たのか
いまだに分かりません

就職をしてからは
上司の方をはじめ
同僚のみなさまに可愛がっていただき
そして、総合職を取ってからは
日本全国を飛び歩き
イキイキと輝いていましたね

チアガールに入って
セイノー野球部が 都市対抗で東京ドームに行ったとき
家族全員で真理ちゃんの応援に行き
元気いっぱいかっこよく張り切っている真理ちゃんを見て
大喜びしました


お母さんが入院していたときには
家でお弁当をふたつ作ってきて
出社する前に病室に来て
お母さんの世話をしてお弁当を食べ
それから出社して
お昼休みも病院に来て
またいろいろ世話をしてからお弁当を食べ
あわてて会社に飛んで帰り
退社の途中また病院にと
ほんとうによくしてくれましたね
ありがとう







友達に恵まれていたあなたは
休日には
ドライブ・スキー・海水浴・バーベキュー
ダイビング・スノーボード・・・
毎日忙しく楽しく充実していたから
こんなに早く燃焼しつくしたのね
いつもイキイキ輝き
すてきな一生でしたね







用心深くてガンバリ屋 やさしくて頼りがいのあったあなたが あの日 「道路が凍てついてるから早く出て、ゆっくり気を付けていくね」 と言って家を出たのに・・・ でも、あなたの死で ボードの恐さを知った何人かの人が ボードをもうしないと決めたこと聞いて 真理ちゃんの心が伝わったと 嬉しく思いました  今でも、真理ちゃんが「元気?!」って笑って手を振っているような気がする。